光

 

 


















ギシッ

「・・ん。もう朝か・・・。」

窓から差し込むまぶしい日差し。

昨夜、街中で偶然に出会った彼を口説き落としこのホテルに泊まった。

いや、拉致とも言うか・・

本当は気にしないですれ違うつもりだったのに。

彼の表情を見て思わず呼び止めてしまっていた。

 

『っ!イルミ!』

『・・・?クロロ?』

彼は意外という顔をして歩いてきた。

『どうしたの。珍しいじゃない。』

『欲しい本があってね。イルミこそこんな街中で珍しいな。』

と、脇に抱えていた本を見せながら聞く。

『オレもちょっと欲しいものがあったんだけどね。』

あったんだけど、と過去形で言うあたり手に入らなかったのだろう。

少し残念そうな表情も見せている。

といっても普段とあまり変わらない微々たるモノだが。

『じゃ、またなんか仕事があったら連絡して。安く手伝うよ。』

きびすを返し行こうとするイルミ。

『!何?』

気づくと彼の腕を握っていた。

ここまでくると嫌でも認識せざるをえない。

俺は彼に惚れているのか・・・。

『クロロ?聞いてる?』

『あ、あぁ。今夜時間空いてる?』

『?あいてるけど。』

『少し付き合ってくれないか?』

誘うと彼は驚いたようで表情に表れる。

『・・・いいけど。で、どこかいく?』

駄目元で聞いた分オッケーをもらえるとは思っていなかったので、

かなり嬉しく思いながら何処に行こうか考える。

と、どう考えても一ヶ所しか思い浮かばない。

『何処でもいいのか?』

『?いいけど?』

『じゃ、ついてきてくれる?』

そういって歩き出す。

深い事を聞かれて断られたくないしな。

後から不信な視線が突き刺さってくるがまぁ気づかないふりで通すか・・。

『・・・ねぇ?どういうつもり?』

目的の場についての彼の一声だ。

『どういうつもりだと思う?』

真剣に彼の瞳を見つめる。

闇以外広がらない漆黒の瞳。

光なんて微塵も感じられない。

『・・・帰る。』

きびすを返した彼の腕をつかみ、中に引きずり込む。

適当に部屋を選び鍵を受け取ってエレベーターへ。

『・・・あのさ、怒るよ・・・?』

『・・・・』

部屋に入るまで俺は一言も話さなかった。

声を出してしまったら、彼に逃げられてしまう、そんな気がしたら・・。

がちゃ・・・ギー・・バタン・・・カチッ。

部屋に入り後手に鍵をかける。

これでとりあえず彼は逃げられない。

『ねぇ、いい加減にしてくれない?いくらオレでも・・・っ!!!!』

少し呆れている彼に口付ける。

『・・ふ・・ぅ・・んんっ』

そのままベッドに押し倒し上着のボタンをはずしていく。

その間もキスの合間に、唇の隙間からくぐもった声と熱い息が漏れる・・・。

『っん、は・ぁ・・んくっちょっ!クロ・・ロ・・』

イルミの上着をはだけさせると白い肌があらわになった。

基本的に彼は薄着だが、肌着も着ないのか・・・。

『イルミ・・綺麗だ・・。』

『っ!男に言われても嬉しくな・・んぅ』

文句を言う唇は先のキスに濡れ、ほのかに色づき艶やかなピンクになっていて・・。

思わず塞いでしまう。

もちろん唇で。

そして右手で彼の腰に腕をまわし左手で衣服を脱がす。

全て脱がし終わるころには、息があがり抵抗する気も失せたようだ。

そのシーツと一つになってしまいそうな程白い肌は、ピンク色に色づき、胸は息をしようと激しく上下している。

少し体を離しイルミの全てを見つめる。

普段から華奢だと思っていた体は線が細く女性のようだ。

しかし、男を感じさせる硬さもある。

全身白くほくろすら見当たらない。

まるで彫刻を見ているかのようだ。

『はぁ・・はぁ・・ねえ、そんなに見ないでくれる?』

『何故?こんなに綺麗なものを見たのは初めてなんだ。素直に感動させてくれよ。』

『っ!』

ツツ―・・・と指を腹に這わせるとびくっと体がはねる。

肌触りは極上の絹のようだ。

サラサラしているのにしっとりしていて、指に吸い付いてくる。

もっと・・もっと乱れさせたい・・。

『イルミ・・』

『・・・なに?』

『お前が欲しい。』

返事を聞く前に両手を頭の上に片手で固定し首筋に舌を這わせていく。

鎖骨を通り肩へ・・そして適当なところで強く吸い花びらを散らせていく。

『・・・っぁ・・クロロっねぇ、ちょっんっ』

肌が白い分、散らせた花びらは強調され鮮やかにイルミの体を彩っていく。

『ん?』

『っあ・・。』

彼の胸に咲く赤い花びらを舐め上げた。

何か言いたそうなのがわかっていてわざと強い刺激を与え、少し焦らす。

『・・っく、そんなにしたかったら女の子とっん、く、ぁ・・』

はぁ〜・・。

わかっていないな・・。

『言っただろ?俺が欲しいのはイルミだって。他じゃ意味が無い。』

場違いな事を口にする彼を戒めるため、赤い花びらを強く吸ってやる。

もちろん舌で転がしながら・・。

『っぁぁ、ん、くぅっ・・』

流石ゾルディック家。

そう簡単には声を出さないか・・。

『イルミ・・声出して?聞きたい。イルミの濡れた声を・・・。』

もう片方の赤い花びらに手をのばす。

指で芯に触れないていどになぞり、タイミングを見て中心をはじく。

『っあぁっん、やっ・・』

と、艶めかしい声がもれる。

その声は俺の理性に簡単にひびを入れてしまった。

『いいよイルミ。もっと鳴いて・・。でないとイルミがつらいよ・・?』

足を開かせ間に体を滑り込ませる。

これで彼は逃げられない。

抵抗も無駄に終わる。

そのまま上半身を倒し、再び先ほどより赤く強調している花びらに口付ける。

そしてゆっくりと下半身へ。

胸から腹筋を通り下腹部に舌を這わせる。

『・・っあ、クロロっっぁあっ』

こままだときついので腕を開放してやる。

俺は開いた両手で足をかかえ肩にのせ、体を折り曲げてやった。

そして彼のもっとも美しい花に口付けた・・・。

『っ!!!やっんぁ・・はぁはぁ、んっ』

びくびくと快感に震えるカラダ。

開放された手はシーツを硬く握り締めている。

いくら意思で抵抗しても、すでにカラダは求めているというのに・・。

無駄な事はするな、という意をこめ少しだけ歯をたててやる。

と、イルミのカラダが大きくはね欲望を吐き出した。

『はぁはぁはぁ・・・クロロ・・。』

んくんく・・ごくっ・・。

口の放たれたそれを飲み干す。

それはとても熱く彼の普段の体温からは想像もつかない熱をもっていた。

『はぁ・・ん?良かっただろ・・?』

顔をあげ彼を見つめる。

イルミの顔は赤く上気していてなんとも色っぽい。

『・・ぅん、まぁ・・。それより拭いてくれない?』

と、口元を指差される。

飲みきれなかったものが滴っていたようだ。

『・・あ、・・・』

『急に黙って何・・?』

『イルミ、もっと気持ちよくなりたいだろ?』

『・・・っ別に。帰りたっんぁ・・ちょっくっんん。』

顎を伝っていたそれを指にとり彼の蕾に塗りこんでいく。

一度散ってしまった花に口付けながら指を少しだけ挿れてみる。

くちゅ・・くちゅ・・ぴちゃ・・

卑猥な音が部屋に響く。

それはもちろんイルミにも聞こえているはずだ。

『はぁ、んっあぁっやっ音がっんっ』

『ん?音が?』

ぐちゃ・・くちゅ・・

わざと聞こえるように指や舌を動かしながら彼の言葉を持つ。

『っふ・・はあ・・っく、意地悪すぎっやぁっ!!』

意地悪という言葉に指を二本に増やす。

ま、確かに意地悪だけど

『意地悪?何言ってるんだ。イルミがして欲しいんだろ?』

腕で顔を隠しもう片方で俺の頭を抑えているイルミ。

くわえて欲しいんだろ?

もっと奥に熱が欲しいんだろ?

くちゅくちゅ・・

『ん、ぁ、はぁ・・・て』

『聞こえない』

『っんく、あ、来てっ。』

無口な彼の精一杯な言葉。

でもまだ早い。

『もう少しならさないと、イルミが傷つくからな・・。もう少しの我慢だ。』

指を三本に増やしゆっくりと広げていく。

出来るだけ痛い思いはさせたくない。

『・・っくっクロ・・ロ・・お願いっ・・』

そんな事を言われたら押さえが利かなくなる・・・。

くちゅっ

熱くたぎる俺自身をまだ慣らされきっていない蕾にあてがう。

『んぁっ』

『イルミ・・いいのか・・?』

『っくっいいからっ・・はぁはぁ・・ん・来っあぁっ!!』

ずちゅっずず・・・

イルミの言葉が終わる前に押し入れてしまった。

『ひっい・・たっっく・・』

あのイルミが涙を流し痛がっている。

やはり早かったか・・・。

ずず・・

抜こうとするときゅっと締め付けられた。

『っく・・イルミ?』

『や、抜かないで・・、大丈夫、、だから・・ん・・・。』

本人はそういっているが結合部から血がにじんでいる。

どこか切れたのだろう。

やはり抜こうと腰を引こうとしたとたん、内部が生き物のように蠢き絡み付いてきた。

『ぅ・・・っく・・はぁ・・イルミ、つらいだろ?』

『はんっ大丈夫って・・っく、言ってるでしょっ・・んぁ、動いて・・』

潤んだ瞳、艶やかな声に誘われ俺の理性は崩れてしまった。

ずっずっずっ・・・

『あっあっ・・ん、くっひっ』

『はぁ・・はぁ・・・はぁ・・。』

腰を打ち付けるほどイルミは絡み付いてくる。

そしてもっと奥へいざなうかのように離れようとしない。

『っ!!ひっやぁっそこっんんっ』

ある一点を突くと背中を弓のようにそらせる。

限界の近づいてきた俺はそこを重点的に攻める。

『・・ルミっはぁはぁ・・一緒にイこう・・っく』

『はぁんっくっあ・・・・・。』

どくっどくどく・・・・。

イルミの華は再び欲望を放ち、それはイルミの腹を汚した。

そして俺もイルミの中の届く限り奥に欲望を解き放った。

『『はぁ・・はぁ・・はぁ・・・』』

『・・くっ』

ずる・・・。

イルミの中から自身を引き抜く。

と、白い液体がイルミの血と混じり、うすピンク色になって溢れた。

『・・はぁ・・クロロ。言い訳はある?』

『・・・強いて言うなら、惚れた。』

『・・・先にシャワー浴びてくる。』

がしっ

『・・何?』

『ごまかすなよ。今聞かなかった事にしようとしただろ?』

捕まえた腕に少し力を込める。

『・・うん。だってオレ男だし。』

『関係ない。大体カラダを重ねてからいう言葉じゃないな。』

『勘違いしてない?オレは抱かれたんじゃなくて犯されたんだよ。』

と、冷めた眼差しで俺を見つめる。

だがその瞳にはつややかな光が宿っていて・・。

『シャワー、一緒に浴びますか。』

『・・・ねぇ、その自己中さ何とかならない?』

『元がこれだからね。でも、俺の記憶が

『じゃ、浴びようか』

俺の言葉をさえぎりスタスタとバスルームに向かう彼の耳はほんのりと赤くて・・。

『クス・・セックス中の記憶は鮮明みたいだな・・』

『何かいった?』

『いや、何でも無い』

バスローブを持ち彼の後を追う。

手に入れた宝はどんな宝石よりデリケートで。

そして・・

「ん・・朝?」

「あぁ、おはよv」

「・・・おはよ///

「っ!可愛(どすっ)つっっくはっ・・・い、イルミ?」

「もう少し寝るから。クロロも寝言は寝てから言ってくれる・・?」

そう言ってすぐにスース―と穏やかな寝息が聞こえてきた。

どんな宝石よりデリケートで。

そしてシャイな宝物vv

 

 

おまけ

「そういえば何で声かけてきたの?始めからしたかったからじゃないよね?」

と、何処からか取り出された針。

はっきり言って目が笑っていない・・(汗)

「そんな訳ないだろ?なんか寂しそうだったからさ。」

「・・・ふ〜ん。で、いつ発情したわけ?」

「・・・イルミ欲しいものが手にはいらなったっていってただろ?あの時の残念そうな顔みたあたり・・(ぶす)

ぎちぎち・・

「い、イルミ?はふひてくらさい(はずして下さい)(汗)」

「少し反省したらね。じゃ、お休み」

「い、いふみ〜・・(大汗)」

                  完!!!!!!!!

 

 

 

あとがき・・・。

玄「ついにやってしまった・・。書くといって中々書けなかった18禁!!」

イ「・・玄米、一回あの世を見てくる?」

玄「遠慮しておきます!!でもさ!良かったでしょ!?変な専門用語は使ってないし!!!」

イ「そういう問題?」

玄「うんvvあっ最後のおまけはベッドの中の一コマねvv」

イ「・・・・・」

玄「さ〜て!イルミさんもしゃべってくれなくなったしシメまする!!!

  今宵はいい夢が見れるっしょ!?じゃ!おっやすみ!」