年の差ってさ・・・。
こんなに気になるものだったんだね。
年の差注意報
キーンコーンカーンコーン・・・・
「はーい、じゃ、今日はここまで。来週小テストをするからきちんと復習しておくように。」
「「「「「「はーい。」」」」」」」
えー!!
という叫びも聞こえたけど、気にしない♪
だって、小テストでどれくらい理解しているかみながら進めないと、取り残される子がでてきちゃうし。
なんて・・・なんか教師っぽくない!?
「先生!ちょっといいですか?」
「ん?なに?」
「・・・実は、私好きな人がいて・・・。それで・・すっごく年上の人なんですけど先生だったら中学生を
恋愛対象としてみれますか?」
・・・・みれるも何も・・・彼氏は中学生なんだけどね?
「みれるよ?恋に年齢は関係ないでしょう?」
「良かった!そうですよね・・ありがとうございます!」
最初、不安げだった彼女の表情は晴れ晴れとしていて。
頑張れ、うまくいくといいね!
・・・年齢差・・・かぁ・・・・。
良く考えたら、これって犯罪なんだよね。
18歳未満は性交自体が法律違反。
なのに・・・うぅ・・やっぱりちゃんと18歳まで我慢って言えばよかった・・。
って、それ以前に。
恭弥くらいの年の子から見たら私って・・おばさん・・・?
・・・私のどこを好きになってくれたんだろう。
・・・
「聞いてみよう・・・。」
応接室前
・・・
教室にいなかったし、恭弥は部活もしてないからここにいると思うんだけど・・。
コンコン・・・
ガチャ・・・
「失礼します・・?あ、いた!」
バタン
ソファに深く座り、うつむいているところをみると眠っているらしい。
「・・クス・・可愛い。」
近づいて、覗き込んでみれば、年相応の幼い寝顔。
「あまり嬉しくないね。」
「!!雲雀君!おきてたの?」
突然、口が動いて驚いた。
「僕は木の葉の落ちる音でも目が覚めるんだ。」
それって・・・
眠ってるの・・?
「あ、あのね?ちょっと聞きたいことがあって。」
頭をあげたと思えばふわっと抱きしめられる。
うぅ・・・カッコいい・・。
「えと、雲雀君は私の何を好きになってくれたの?」
学校では、雲雀君と呼ぶようにしている。
だって、名前を呼んでいるところを聞かれたらまずいし。
「・・・どうして?」
「・・だって、雲雀君位の年の子からみたら私っておば・・お・・おばさん・・でしょ?」
あぁ、おばさんて自分の事言っちゃったよ・・。
まだ・・まだぴちぴちのつもりなのに!!
「何言ってるの。そう思ってたら気にもならないよ。」
あれ、なんかこの間は私がその言葉をいったような・・。
「じゃぁ、どこが好き?」
「・・・ふふ・・そんなに知りたい・・・?」
やば、なんか顔が近い。
それに、体が固定されてしまったんですが・・・?
っ・・・
ほんの少し、触れるだけの軽いキス。
うぅ・・・なんでこんなカッコいいかなぁ・・・。
「・・・どこがいいとか、関係ない。君が君である限りね。」
ずるいよー・・・・。
なにも言えないじゃない。
「私は、雲雀君のどこが好きなんだろ。」
「・・・。」
「周りからはこんなに怖がられてるのに・・・。うー・・ん・・。」
カッコいいから?
違う。
傍にいてくれるから?
違う。
強いから?
違う。
愛してくれるから?
・・・そうかも。
彼は私を愛してくれるから。
「・・そうか、私を愛してくれているからだ。」
「クス・・可愛い事言うね。」
だって、事実だし・・・。
「でも、心配。」
「何が?」
「私が30代になった時、あなたはまだ20代でしょう?年をとっていくうちに年下がよくなったりして・・・?」
「・・馬鹿だね。」
「馬鹿です・・・。」
そのときは、その時考えよう。
きっと、大丈夫だと信じているけど。
あーあ。
なんでこんな年下で怖くてカッコいい人を好きになっちゃったんだろう。
「、おいで。」
手を広げて、どこか楽しげに笑う恭弥。
「恭弥・・・。」
その腕に喜んで抱かれる私。
なんか、どっちが年上なんだか・・・。
「僕から逃げようなんて、思わないようにね。」
「それはたぶん・・・
絶対にないと思います。
あとがき
ちょっとした一こまを書きたかった(笑
