待つことしかできない。

でも、苦ではないよ。

だって、君は帰ってきてくれると信じているから。



























君×君の道





































、どこにいってたんだ?ほら、これまとめて。後こっちの書類を校長に。」

「はい!」

屋上から急いで職員室に戻ると山積みの仕事が待っていた。

次から次へとやってくる書類をさっさと終わらせて積み上げていく。

授業がなくても、先生って忙しいんだねー・・・。

「あ、あの生徒は?」

「ん?もう下校させた。」

「そ、そうですか・・。」

ヤバイ。

ってことは待たせてしまってるじゃないの!?

早く終わってー!!!

・・・

それから、仕事が片付いたのは2時間後。

時刻は13時30分。

「それじゃ、お先に失礼します!」

!この後先生方とカラオケに行くが、行かないのか?」

「今日はちょっと・・・また誘ってください!!」

先生からのお誘いを丁重にお断りし、急いで校門へと向かう。

早くしないと!!

すっかり息があがって、校門前に着くと門柱に寄りかかっていた雲雀君と目が合った。

「はぁはぁ・・んく・・はぁ・・ごめん!待たせて!」

「・・・。」

無言・・・無言ー!!!

うぅ・・・確かにこんなに待たせたら誰だっておこっきゃぁ!?

「び、びっくりした!」

急に、目前に現れたヘルメットを慌てて受け止める。

「早く乗りなよ。」

ブオォン!

バイクを吹かしながらもう発進準備OK。

って、え?

「バイク?あれ?ライダースーツ?」

「遅いから、着替えてきた。一人で帰りたい?」

「わわ!乗ります!」

慌ててヘルメットをかぶり、雲雀君の腰にしがみつく。

「ちょっと寒いかもしれないけど、すぐ着くから。」

「うん。だいじょっキャー!!」

最後まで言葉は続けさせてもらえず。

私たちを乗せてバイクは走り出した。

あぁ、最近やっと慣れてきたかも。

まだ目は開けられないけど・・。

バイクの音って気持ちいいなー。

体の芯に訴えてくる感じ。

あれ・・?

「あ・・着いたの?」

エンジンの音が弱くなり、雲雀君が動いたので目を開ける。

そこはなんていうか・・・雲雀君の家じゃなくて・・。

「えぇ!?うち!?」

そう、そこは私のアパートの前。

「ななななんで!?雲雀君の家に行くんじゃ・・。」

「待たせた罰だよ。バイク、止めてくるから。」

ど、どうしよう・・。

部屋散らかってるんだけど!?

、なにボーっとしてるの?」

「へ!?あ、あの、部屋散らかって・・・って待って!!」

さっさとアパートの中にはいり、ポストをチェック。

なんとか引きとめようとしている間に私の部屋の番号を確認しスタスタと向かっていく。

そしてとうとう部屋の前まできてしまった。

「鍵。」

「うぅ・・・わ、わかった。ちょっとここで待ってて!片付けたら呼ぶからって!

 人の話を聞いてー!!」

ごそごそと鍵を開けていたら後ろから押される形で雲雀君も部屋の中に!!

どどどどうしよう!?

わわ!

なんで家主より先にあがるのー!?

「・・・もう少し、片付けたら?」

「だからいったのにぃー・・・。」

少しあきれたようにため息をつかれダメージ10倍。

「うぅ・・今コーヒー淹れるから適当に座ってて・・!!」

上着を脱いで、キッチンへと向かおうとしたら後ろから腰を抱きとめられた。

首筋に雲雀君の吐息がかかる。

「っ・・雲雀君?」

「・・・ふふ、いい匂いだね。」

「!!んっ・・ま、待って!っや・・・」

首筋を舐め上げながら、彼の手が服の上から胸をやんわりと刺激してくる。

やば、なんかもう足がガクガクしてるんですけど!?

「ぁ・・はぁ・・んっ・・」

もう言葉を紡ぐ事さえも許してくれなくて。

「・・・体温、上がってきたね。」

「やぁ!!」

耳元でそんな囁かれたら持ちません・・・。

がくっと崩れた私の体を彼は簡単に抱き上げて。

「ぁ!お、重いでしょ!?」

「クス・・余裕だね。」

余裕なんてありません!

とさっと・・・優しくベッドに下ろされ、すぐに雲雀君が覆いかぶさってきた。

あぁ、組しかれちゃったよ・・・。

「は、恥ずかしい・・電気消そう?」

「ダメ、ちゃんと見せて。」

こんな明るいところで、雲雀君に体をみられるなんて・・・!

恥ずかしくて死んじゃう・・・。

「んっ・・・・。」

深い、深いキス。

獄寺君とは全然違う。

気持ちよくて、とろけそう・・・。

感情一つで感じ方ってこんなにかわるんだ・・・。

キスに夢中になっていて、服を捲り上げられた事に気付くのが遅れた。

「はぁっん!や、雲雀君・・恥ずかしい・・って・・・あ・・。」

「・・・やってくれたね・・・。」

「え?」

雲雀君の視線が私の鎖骨あたりに注がれている。

すっと、一点に触れ、不機嫌極まりないって顔。

「あの・・・。」

「キスマーク、残ってるんだけど。」

「えぇ!?」

い、いつのまに!?

「・・・お仕置きが必要だね。」

「・・お、お仕置きって・・!!ぁ!」

ブラの上から思い切り胸をもまれ体が跳ねる。

その瞬間を見逃さず、さっとホックをはずされてしまった。

「んっ・・ひ・ばり・・く・・ぁあ!」

「恭弥って呼んで。」

「ふ・・きょう・・や・・・。」

「良くできたね。」

いつの間にか服は脱がされ、申し訳程度にブラがのっかっているだけ。

そのブラも奪われて、上半身が露にされる。

「は・・ずかしい・・。んっ・・やぁ・・きょうやぁ・・」

「・・・可愛いよ、。」

少し体を離したと思ったら、思い切り観察されていて。

「ね・・みないで。」

「・・・って、着やせするんだ。」

唐突に、激しい刺激が体を走った。

「あぁっ!」

胸の突起を口に含まれ、ジーンズに手をかけられる。

雲雀君に・・恭弥に触れられていると思うだけでもう何も考えられなくなっていた。

ピチャ・・・

「・・もうこんなに濡れてる。そんなに気持ちいい?」

気付いたら、もう何も纏っていなくて。

秘部に彼の指があてがわれていて。

「だ、だめぇ・・んっ」

クチ・・・

ゾクッとする快感が私を支配した。

「あんっ・・・」

・・僕のものだ。」

チクッとした痛みを感じる。

それは鎖骨から胸・・腹・・・徐々に下がっていき、赤紫の刻印を刻んでいく。

指が膣へと侵入してきた。

「あぁ!!ん・・く・・きょうや・・・あっあん・・!」

ゆっくりと、それは探るように蠢く。

「もっと、鳴きなよ。」

クチュ・・クチュ・・・

「あっあっ・・んぁっあ!」

2本へと増やされた指は執拗に私の感じるところを攻め立てて。

だめ・・

おかしくなっちゃう・・・

「あっもう・・ん!!」

「まだ、早いよ。」

だって・・・だって・・・!

「きょうやぁっ・・ん!く・・おねが・・・い・・・。」

「・・クス・・淫乱だね。」

グチョ

「あぁ!」

指をいっきに引き抜かれ、体が更に強い刺激を求めて熱をあげる。

トサ・・・



あがった息を整えながら、恭弥の方をみやると彼が服を脱ぎ捨てているところだった。

「あ・・・。」

筋肉はつき過ぎず、また少なすぎず。

日焼け跡のない白く綺麗な肌。

でも、ところどころに傷跡がみえる。

「何?」

「・・・恭弥・・綺麗・・。」

クチ・・・

「!!あっ。」

「君が望んだんだよ。」

グッ

「あぁっ!!」

強い、大きな圧迫感が体を貫いた。

息が・・・できな・・・

「綺麗な喉だね・・咬みつきたくなる。」

あまりの衝撃に、反り返った喉に軽く歯を立てられた。

普段なら痛いと思うけど、今はそれすらも快感で。

「っはぁっあ!あっ」

グチュグチュ・・・

まだその圧迫感になれぬうちに子宮をつついてくる。

ん・・本当に・・・もう・・・

「きょ・・や・・だめ!!ああっん・・おかしく・・」

「なりなよ。壊れればいい。」

グッグッグッ・・・

「やぁっ・・あっあっ・・・イっちゃ・・・あっ」

「く・・・・。」

いつもよりさらに低音で、甘い声。

「いやぁっ!!」

「・・っ・・・。」

名前を呼ばれた瞬間、一番深くて、一番感じるところを強く、貫かれた。

その快感の強さに、あっけなくイかされた。

恭弥も同時に果てたようで・・。

ゼェゼェと荒い息が重なる。

「恭弥・・・んっ動いちゃだめ・・!」

「ふふ・・このまま繋がっていたいの?」

「だって・・・まだ感覚が・・っあぁ・・」

「・・・誘ってるの?いいけど、もう加減できないから。」

加減って・・・

「加減・・してた・・?」

クスッと笑った恭弥が悪魔に見えた。

はは・・・

もう無理だからぁ!!














「はぁ・・絶倫・・・。」

あの後、ベッドで2回、シャワーを浴びながら1回して・・。

もう腰がたたない・・・。

が誘うからでしょ。」

ベッドの中、彼の腕に抱かれて心地いいひと時。

「隣の人に聞こえてたらどうしよう・・・。」

「聞こえてるんじゃない?あんなに鳴いて。」

「!!恭弥のイジワル!」

ぐっと彼の胸に頭をおしつける。

ドクン・・ドクン・・ドクン・・

規則正しい心音が聞こえてきた。

恭弥が生きている証。

「・・・恭弥、なんか・・いろいろ大変だろうけど・・あんまり無茶しないで。」

あなたを失うなんて、考えたくもない。

「大丈夫だよ、僕は強いから。」

確かに強いんだろう。

だって、体格のいい子達を従えていて誰もがおそれてるんだから。

でも、心配だよ・・。

「・・・ん・・・いつでも、待ってるから・・。」

なにがあっても、きっと帰ってきてくれると信じて。

「・・・スー・・・」

「・・、僕は必ず・・・・・。」

夢の中で、恭弥が言ってくれた気がした。

『必ず、君のもとへ帰るよ。』



















あとがき

なんだか・・なんだか・・・すみません!!