どうしても逢いたかった。
もう一人は嫌だった。
早く、早く。






















ここから。























「気がついたかい?」
「・・・ここは・・・・・・・」
「セントラル病院だよ、なにがあったか覚えていないのかな?」
なにがって言われても、・・・何も考えられない。
「右腕、残念だったけど・・・オートメイルにしてみないか?」
おーとめいる?
・・・・・オートメイル!?
「え!?がばっと体を起こしたら体が右に傾いて、支えるはずの腕がなく
私はどてっとベッド下に転落した。
「痛い!!!!!」
「だ、大丈夫か!?だめだよ急に動いたりしたら!」
みれば肘の少し上から腕が無くなっていて。
どうしてこうなったんだっけ?
「大丈夫、ゆっくり思い出すといいよ。」
なんだろう、なんでオートメイルって・・・。
ハガレンの世界じゃあるまいし!?
う〜ん・・・
「あの?あ、あとで軍の人が事情を聞きにくるって言っていたから。
 少しでも思い出せるといいね。」
そういうと医者は出て行った。
よく見れば清潔な部屋に、個室のようだ。
淡い黄色のカーテンがゆらゆらとはためいている。
「・・・・・寝よう。うん、寝ればきっと元通りだ!!」
少しばかり強引に夢だと納得しもう一度枕に頭をあずける。
起きたら洗濯しないと・・・
一人暮らしは面倒だな〜・・・・










「ん・・・よく寝た・・・。」
ふぁと一つ欠伸をし、いつも通り伸びをして体をほぐす。
・・・あ、あれ?
目の前にはあるはずの右腕がなく、見覚えのある!軍服をきた
お兄さんがこちらをみながら座っていた。
・・・・お、おかしいなぁ!
これって、まだ夢みてんのか私!
私しっかりしろ!
「起きるんだ私ぃ!!!」
「っお、落ち着きたまえ。起きているではないか。」
はっとお兄さんのほうをみると少し後ずさりながらこちらをみている。
だって、アリエナイでしょう?
なんでなんでなんで
「湿気たマッチがいるんじゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
「誰が湿気たマッチだ!!!!」
「二人とも落ち着きなさい。」
「「はぁはぁはぁ」」
マスタング大佐。
そう、ハガレンで人気が高いあのマスタング大佐が目の前にいる。
そしてホークアイ中尉まで!
あきらかにこれは夢だろ。
「そう、夢だ!!だって胸が小さくなっているではないか!!」
「「は?」」
私は自慢じゃないけどなかなか胸おっきいんだぞ!
なのに見る限りほとんどないじゃないか!
これはまさに洗濯板!!!
・・・
「せ、洗濯板・・・。」
「何を一人で落ち込んでいるのかね(汗 落ち着いたなら話を聞きたいのだが。」
「話?」
湿気たマッチといわれたショックを少し引きずっているのか元気がないが、
その目は軍人のそれとかわったのがわかる。
「君はどうしてあんなところにいたのかね?」
「あんなところって?」
「倒壊寸前の廃墟の中だ。」
「はい?そんなん知りませんよ。」
なんで好き好んで倒壊寸前の建物に・・・?なんだろう。
なにか忘れているような・・・。
「では何をしていて怪我をしたのかも?」
「わからない。」
わからない。
だって目の前にマスタング大佐だよ?
あ、人違いかも。
「あの、お名前は・・?」
「ロイ・マスタング。地位はたい「それ以上いうなぁぁぁぁ!!!!」っな、なんだ!?」
嘘だ、今このお兄さんマスタングっていいましたよ。
てことはやっぱりハガレンの世界!?
「君の事を話してもらおう。」
なんかにらまれてしまってるんですが・・・・。
うぅ・・・・
「私のことって言われても・・・名前はで年は17ですんでるのは日本で・・。」
「?どこだって?」
「日本!」
「中尉、知っているか?」
「いえ、聞き覚えは・・・」
「・・・・嘘じゃないから!日本て国の人なの!」
「はぁ・・まぁいい。まだ混乱しているのだろう。少し休みなさい。」
「信じてないなこいつ・・・。」
「そういうことは心の中でいうものだ。行くぞ中尉。」
「はっ」
どこか疲れた感を引きずりながらでていった二人。
なんででしょう?
「それよりなにがどうなって・・・って・・・ん?」
真正面の壁には鏡。
ってことは写ってるのは私ですよね?
・・・・・はい?
そこに写っていたのは明らかに10歳いってるか怪しいぐらい幼い
子供だった。
「私、何したんだほんとに!?」