どうして彼だったんだろう。
もっとかっこいい人はたくさんいるし。
うちより背の高い人なんてもっといる。
でも、・・・・・・
氷の降る夜。
「日番谷たいちょ〜。この書類、六番隊にだしてきますね。」
「松本、それ出したらそのままあがっていい。」
「本当ですか!?やったぁvじゃ、失礼します。」
俺の机の上に山積みにされた書類。
一人でやればすぐ終わるのだが松本がいるとなかなか筆が進まない。
隊長!少し休憩しましょうv
隊長!和菓子いかがですか?
隊長!・・・・・
・・・・・
悪い奴ではないんだが・・・
「もう少し集中力があればな。」
「日番谷隊長、いらっしゃいますか?」
「あぁ、はいれ。」
うぅ・・どきどきする・・・
「し、失礼します。」
卯乃花隊長に頼まれ、書類を持ってきたのはいいけど・・・
隊長がへんな事言うから緊張しちゃうよ〜・・
「おい、なに突っ立ってる。なんの用だ?」
「は、はい!卯乃花隊長より書類を預かって参りました。」
そこにおいておけ、と言われ日番谷隊長の視線の先をみれば
山積みの書類。
うわぁ、隊長って本当に大変。
「まだ何かあるのか?。」
ドクンっ
え・・今名前・・・
驚いて隊長のほうを振り返ればさっきまで座っていた席にいない。
「ここだ。」
っ
「ひ、日番谷隊長!?」
後ろからぎゅっと抱きしめられ心臓が早鐘のように脈を打つ。
「お、お戯れはおやめください。」
そういうのが精一杯。
「俺が戯れでこんなことすると思うのか?」
ふわっと体が浮いたと思えば反転する世界。
どさっ
「っ!」
床に倒され目の前には隊長の顔がどアップ。
うぅ・・綺麗な目・・・。
「。お前卯乃花になにか言われただろ?」
な、なんで知って・・・!!
〜回想〜
「、この書類を日番谷隊長に渡してきてくれるかしら。」
「はい、わかりました。十番隊の日番谷隊長にですね。」
「そうそう、今日はもう戻らなくていいからはっきりさせてきなさい。」
え
「何をですか?」
「ふふ、告白、ですよv」
ななななな!?
なんで
「見ていればわかります。彼が好きなら、きちんとはっきり
させてきなさい。大丈夫、きっとうまくいきますから。」
〜回想終了〜
「あああああああああのっ!」
・・覚悟を決めろうち!
傍にいたい・・・
「・・・・・」
「・・好きです。日番谷隊長が・・好きです。」
い、言っちゃった。
はぁ・・
この片思いも今日で終わりかな・・・
んーん!こんなに好きなんだもん。
きっと、振られても忘れられない。
「、好きだ。」
「えっ!?今、なんて・・?」
なんて言ったの隊長?
「好きだ。」
うそ・・・
「嘘じゃねぇ。もう、かなり前からだ。」
日番谷隊長が。。うちを・・・
「泣くな。」
「ふ・・嬉しくて・・・」
「・・・、俺の傍にいろ。」
そういった隊長の顔は透き通っていてとても綺麗だった。
「はい・・。」
おまけ
そういえば・・・
「隊長?あ「冬獅郎だ。」・・でも・・」
「今は誰もいない。気を使うな。」
そうは言われても(汗
「あ、あの、冬獅郎・・?」
「なんだ?」
「どうしてうちの名前知っていたの・・?」
「っ・・・・・」
〜回想〜
「日番谷隊長殿。」
「卯乃花隊長、なにか?」
「ふふ・・ちょっとこちらへ。」
?なんなんだ。
「うちののことを好いておられますね?」
「?」
聞かない名だ。
「あなたのもとへ、私の隊から書類を届けている・・・」
っ!あいつのことか・・
「なにが言いたい。」
「もあなたを好いていますよv」
な、
「ふふ、近々あなたの元へ行かせましょう。思いを告げるように・・・
では、失礼します。」
「〜〜〜〜!!くそっ」
〜回想終了〜
こんなこと言えるか!
「っ松本がお前の名を呼んでいるのをたまたま聞いただけだ。」
ふと、と松本が中庭で楽しそうに話していたのを思い出し
咄嗟にでた嘘。
「あぁ、納得しました。」
そういって柔らかな笑みでこちらを見つめ返す。
少しだけ、罪悪感が胸に募った。
いつか、話してやろう。
そういえば、今の姿勢は・・・
「あっ・・冬獅郎?・・んっ!」
軽く首筋にキスを落とす。
このまま・・
「最後までしちまうか。」
「何をです?」
「「っ!」」
「乱菊ちゃん!」
「松本・・・」
「今日、と食事の約束をしているんですv迎えにいったら卯乃花隊長
がここにいるって。隊長、から離れてくださいv」
笑顔の中に殺気を感じるのは俺だけか・・・?(汗
「と・・じゃなくて日番谷隊長、ごめんなさい。」
俺の下で涙目になる。
ちっ
解放してやると松本がの腕をひきさっさと出て行った。
「はぁ・・。」
「たいちょv」
っ
驚いて振り返れば笑顔の松本。
「、泣かせたら許しませんからv」
「言われなくてもわかってる。さっさと行け。」
はぁい、と軽い返事をして今度こそ行ったようだ。
結局、卯乃花のいいように動かされたようだな・・。
あとがき
なぜかおまけがかなり長いです(笑