気がつけばそこにあなたがいた。
手が届く距離に。
でも、すごく遠いところ。
あなたは何をみているの・・?
私はあなたの瞳に映っているの?
















望み
















「ねぇ?最近何してるの?どうして連絡くれないの?」

は久しぶりにあった愛しい男に身を寄せる。

伝わってくるはずの体温はなく、ただただ冷たい。

、悪いが俺も忙しい。」

そんなのわかってる、はそう一言呟く。

愛しい彼、ウルキオラ。

アランカルという組織の、普通の人には見ることのできぬ人。

幽霊のようで幽霊でない。

化け物といえばそうなんだろう。

ウルキオラはきっと否定しない。

それでも、そんな彼を好きになってこうして恋仲になることもできた。

彼が本当にを愛しているか、本人も量りかねているが。

「ウルキオラ、怪我しないでね・・・。」

そういうのが精一杯だった。

きっと、何を言ってもこの男には通じないだろうと思ったのだ。

だが、ウルキオラはそんなの思いをいい意味で裏切った。

「あぁ、なにがっても、お前の元に戻ろう。」

驚いたが顔を上げると、いつもの無表情。

でも、その瞳宿る色は優しさに満ちていた。

「ありがとう。」

量らずともこぼれる笑顔。

嬉しかった。

ウルキオラが約束事を持ち出すなんてそうはないから。

大丈夫、きっと彼は私の元へ帰ってきてくれる。

「愛してるよウルキオラ。」

「俺もだ。」

ゆっくりと肩をだき、の首筋に顔を埋める。

きっと、この愛しい時間はもうすぐ奪われる。

自らの手によって。

それまでは、お前の傍にいよう。

それがお前を愛した俺の証だ。











あとがき

み、短い!!というか・・・ふっと浮かんだ
情景を書き留めただけなのですが^^;